横山世之介。
なんとも読もうとも思わない題名ですが、どうしたのやら図書館で目について借りてきたのです。
それが面白い面白い。こんなに面白い小説久しぶりでしたよ。
結構軽い乗りの小説が好きなんですよ。そして最後はしみじみしている感じがなんとも言えなくて。
何が優れているわけではないけれど、なんか惹かれる人ってますよね。私もそんな人になりたかったなー。
ゴールデンウィークの最後に小説で締めくくるのもいいかもしれませんね。
なんだかとっても良かったです。
主人公の横道世之介の人生が描かれているのですが、なんとも情けなくて、ゆるくって、憎めなくて。
とっても主人公が好きになってしまった。
かなり笑えるところもあって、あっという間に読んでしまった。
吉田修一さんの本はこれまで読んだことがなかったのですが、すっかりファンになってしまいました。もっとクールな感じの本かと思ったのですが、そんなこともなくとても人間味が溢れていました。